小松さんのお魚豆知識

横浜中央卸売市場の水産仲卸「魚屋勝五郎商店」のブログです。当社の寿司職人小松さんが、便利なマメ知識を教えてくれるブログです。

お魚さばきたい! 最初に何を揃えたらいいですか?

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上:柳刃包丁 下:出刃包丁

包丁で、お魚を捌く楽しさが変わります!

下記ご参考にぜひ、ご自身に合った包丁を見つけて、どんどんお魚を捌いて下さい!

 

 

必要なのは、①出刃包丁、②柳刃包丁、③骨抜き です。

 

<出刃包丁>

魚をさばくための包丁で、刃がとても分厚く重たく作られています。硬いものを切るのに適していて、固い魚の骨を切り落とすことができます。

 

柳刃包丁

お刺身の柵を切る際に活躍する包丁です。お刺身はご存じの通り、引きながら切りますが、柳刃包丁は刃渡りが長いので一回で切れます。

断面が綺麗に仕上がるだけではく、引いて切ることで、魚の断面の繊維がつぶれず、魚の水分が外に出ず、また余計な水分を吸収することがありません。味の差は歴然ですよ。

 

<包丁の素材について>

鉄(鋼)とステンレスがあります。

鉄(鋼)は、切れ味が抜群で、重さがあるため、力をたくさん加えなくても、楽に魚を切ることができますが、適切に手入れをしなければすぐにさびてしまう、というデメリットがあります。

ステンレスは、ほとんどさびることがなく、お手入れが簡単ですが、鉄(鋼)に比べて切れ味が劣ります。

最初は、お手入れが楽なステンレスが良いかもしれません。

 

<サイズについて>

最初は、

〇出刃包丁 刃の長さ18~21cm前後

柳刃包丁 刃の長さ21~24cm前後 位のサイズがおすすめです。

 

<骨抜き>

500円前後くらいのものであれば、問題なく使えます。

 

<あとあると便利なもの>

それは、キッチンハサミと、うろこ取りです。

ウロコを取る時、ひれで手を切ってしまうことがあります。事前に背ひれをカットしておくと、切り傷防止になります。また、最初の頃は包丁でカットしずらい部分を、キッチンハサミでカットするのも手です。

高いものではなくて、1000円以内のもので十分ですよ。

うろこ取りは、ペットボトルのフタなどでも代用できますが、やはり専用のうろこ取りが便利です。1000円程度で購入できます。オールステンレスは食洗器で洗えて衛生的です。